Story
3歳の息子・ゆうりを育てる亜湖は、仕事優先の夫 雅人にも頼れず、
社会から隔絶されていく日々の中で、育児ノイローゼに陥っていた。
一方、広告会社に勤める郁美は、有名コピーライターの夫 俊介との間に望まぬ妊娠をしてしまう。
偶然再会した旧友の2人は、互いの境遇に共感し、やがて協力関係に。
亜湖は回復の兆しを見せ、都美もゆうりとの交流を通じて母になる覚悟を抱き始める。
しかし、そんな矢先にゆうりの置き去り事件が発生してしまい・・・。
亜湖、都美、俊介、雅人のそれぞれの想いと正義、
葛藤そして絶望や希望が交差する。
Comments
都会に生きる女性としての幸せを必死につかみとろうとする女性たちの姿がそこにある。
そのどうしようもない揺れを相馬有紀実は見事に演じ切っている。
この作品を世に「産み出したい」というスタッフキャストの想いがスクリーンにあふれ、胸を熱くする。
五十嵐匠(映画監督)
自分のキャパは意外と自分が一番
知らない、把握できてないことが
良くも悪くもなかなかある。
気付いた時には溢れていたり
思いがけず余裕があったりする。
大切な何かを失わないために
立ち止まって自分や人の容量を
確認しなくてはいけないと思った。
伊藤沙莉(俳優)
すべてを映さないラストシーンがすべてを物語っていた。
物語の「本当」は、フレームの外にある。この映画はそれを知っています。
筧昌也(映画・ドラマ監督、脚本家)
閉ざされてゆく世界、いつの間にか開かなくなった扉
それでもなお、自分の内側にあるヒリヒリした感覚を取り戻す時
それは痛みを伴いながらも、開かれた扉の向こうの世界を
慈しむのだろう。
これは、そんな人々の物語
河瀨直美(映画監督)
綺麗に生きられる人なんていない。不器用で、複雑で、どうしようもない全員に、ただ生き抜いて欲しいと願わずにはいられなかった。ほんの少しのきっかけで、世界は変わる。きっと、私達も。そう思わせてもらった。
佐津川愛美(俳優)
この世で当たり前とされていることが、出来るとは限らない。この世の大半のひとが出来ていることが、出来るとは限らない。
でも生かすために、生きていかなくちゃ。湿ったヨダレの匂いのする、苦しい、愛のある映画でした。
母親の亜湖がタクシーの中で泣きながら放った言葉にわたしは驚愕した。なんてことを言うのだ…と思ったけれど、あれが真髄なんだろうな。
とてつもないトラウマを植え付けられましたが(笑)是非出会って頂きたい映画です。
さとうほなみ(俳優)
この世界に私とこの子が生きる場所はあるのか?とはらむひとびとは問う。ないのであれば、それを作るしかない。そう決意するように果敢な実験をこの映画は進んでゆく。単なる物語ではない。そのすべてが切実な「必要」に貫かれている。つまり、美しい。
諏訪敦彦(映画監督)
愚かである。 この映画に出てくる人物はことごとく、愚かでアル。
愚かな人達はそもそも喜劇に存在すべきなのにだ。
その愚かさはある種の悲しみを帯び、見ている我々を押し潰そうとする。
いちいち、ダメにもほどがある。
ただ…
その愚かさが如何に尊いものか?この映画はそのことを私達につきつけてくれる。
三木聡(映画監督)
命を宿すこの肉体から逃れられないと感じることがある。その肉体は心を、コントロールできないところへ連れていく。その肉体は〝自分の中の悪魔〟を感じ「幸せなんだよ。でも幸せになれないの」と語る。でもその肉体は新しい命の存在が果てしない力があることも知っているのだ。わたしは、涙が出た。全身全霊で生き抜く圧倒的な「女性の肉体」が映画の中で走って泣いて笑っていたから。
この世に、〈生んでもらった〉すべての人に観てほしいと思います。
三島有紀子(映画監督)
何気ない日常の すぐ隣りにある物語(Story)
作者はこの作品に何を託したのだろう?
子育てをする女性に 仕事をする女性に
そして 子育てしながら働く女性達にとって
少しでも優しい社会 未来になりますように…。
吉田栄作(俳優・歌手)